日本海爆釣記 in 2006



報告者:藤本

 111日、ルーム終了と共に荷物をデミオに積み込み出発。みなのプランに勝るとも劣らぬ、手際と準備の良さに歓心。鎌田なんか、ゴール網とか投網とか持ってきてるし。あらゆる事態を想定して、七輪・飯盒・沢靴・脚ヒレ・シュノーケル・虫取り網・釣具人数分・クーラーボックスなどを積み込み、過剰装備具合に互いに失笑しながらも発車。22時がリミットということで、急ぎ釣具屋により、オキアミ、足りない釣具、さびき釣り用の針・かごなどを購入。藤本は釣具一式(釣りバカ日誌モデル)を買った。

バーミアンで空腹を満たし、周山街道を勝部の豪快な運転にて北上する。京北町ではありえない濃さの霧に包まれ、動揺する。ハイビームにすると何も見えない。さすがの勝部もスピードを押さえ気味。なんやかんやで舞鶴に到着し(すいませんほとんど寝てました)、舞鶴港の軍艦(イージス艦は見えなかったが)に歓声を上げたりしながら、小林の安定した走りで西進する。適当に決まった目的地の香住海岸に到着したのは明け方4時過ぎ。良さげな港で車を止めて偵察。水が汚く魚影も見えないので、場所を変えて偵察するとこちらは水が綺麗。早速鎌田・こたろに教わりながら仕掛けをセットし、釣り糸を垂れる。が、浅すぎてさびき釣りの効果が出ないというのでやはり最初の場所に戻ることにする。仕掛けをそのままに搭載したので、5本の針付き釣竿で車内はかなり窮屈。

そうこうするうちにじんわりと明るくなってきた。防波堤の奥の方までいくと、おっといるいる大量のアジが。早速、わらわらと釣り糸を垂れる。すると、入れた瞬間立て続けに藤本の竿があたった。3回目は2匹同時釣!竿の性能の違いか?あまりに釣れるので楽しくなってくる。一度ハゼっぽい魚が釣れ、毒のあるオコゼではないかという鎌田の指摘に念のため、近くの釣り人に聞いてみたところハゼと判明。オコゼはもっとごついらしい。結局このハゼはこの後も数匹釣れた。小林は前日からの睡眠不足と運転疲れがたたり車で睡眠を取りに行った。思い思いに糸を垂れていると、こたろがカニを釣った!と歓声を上げた。なんと、アホなカニが仕掛けのかごにしがみついてきたらしく、簡単に釣れたとか。鎌田によると上海蟹?らしい。勝部とどうやって持つといいかという話になり、藤本が腹と背中を挟んで持ったら、伸びてきたはさみに噛まれて流血してしまった。くやしい。横から挟んで持つか、両はさみをつかんで持つのが安全なようで。勉強になりました。カニが取れるのならと、鎌田と一緒に拾ったハゼの死体を餌にカニかごを仕掛ける。先ほどの釣り人を見てると、すごい頻度で釣れている。話を聞いてみると、遠投さびきでキスを狙っていたが、ぜんぜん駄目なので、小アジを狙っているとか。なんか彼の側の方が釣れるような気がして、移動して釣りはじめたら、爆釣

そのときが7時くらいで時間的な問題もあるのだろうが、ここから俺たちは馬鹿みたいに釣れだした。アジってマジ馬鹿だぜって馬鹿にできるくらい釣ってやろうぜ!という当初の意気込みが現実のものとなった。これを寝過ごすのはかわいそすぎるということで小林も起こしに行き、総力戦で釣りにかかる。もう入れたら釣れる。釣れすぎて、針をはずすのがめんどくさい。雑魚がかかるとむかつく。かごの餌もやたら省エネで、一回で平均3匹は釣れる。勝部なんか最高1チャージ8匹釣ってた。

するとまたもやこたろが、足を押さえててくれ!と網を片手に海に身を乗り出しながら叫んでる。なんだなんだと駆けつけると、タ、タコだぁ!タコを網ですくいあげ、ガッツポーズを決めている。今日のこいつはなんか冴えてる。聞けば、リールのクランクを落としてしまって、やべっと思ってたら、何かが海のそこから引き込んできて、よく見るとタコで、やばいクランクが引き込まれると思っていたら、思いの他そのタコが鈍重でタコごとすくいあげてしまったとか。ナイスこたろう!一気にテンションがあがった。それにしてもクランクに食いつくなんて、なんて頭の悪いタコだろう。コンビニ袋に押し込み、再び釣り再開。すると反対側で小林のまたタコがおる!の声。すぐさま網を持って駆けつけ、敢え無く捕獲。しかしこれは先ほどのタコが逃げ出したものらしく、今度は袋に入れて、情け容赦なく口を縛った。それにしても、同じ方法でいともたやすく捕まるなんて、なんて頭の悪いタコだろう。深くに潜れば逃げられたのに。

その後もさびき釣りは続き、みるみるうちにクーラーボックスはアジでいっぱいになってきた。さすがに鎌田・藤本は飽きてきて、離れたところで遠投釣りや浮き釣りを始める。鎌田に投げ方を教わり、そこそこに遠投ができるようになったがもちろんボーズ。一度4,50センチはあると思われるボラ(サケっぽくもあったが)が現れ、果敢に狙ったが見向きもされなかった。しかしあれは夢がある。お腹もすき始め、潮時かなと思われて戻ってみると、勝部・小林・こたろうの3人が爆釣ごっこと称しながら、3匹縛りに興じていた。一人が餌撒き係をし、3匹引っかかるまで、竿をあげないのだとか。なんてアホな遊びを考え出すのだろう。鎌田が浮き釣りでしとめたアジ2匹も投入し、重くなったクーラーボックスを持って、防波堤を後にする。なぜか、釣り中にクーラーボックスの蓋が飛ばされ、遠くに流されるまで誰も気づかなかったようで、蓋がない。途中の釣具屋で買おうということになり、とりあえず出発。車の中が磯臭い。あ、カニかごはボーズでした。

確か時間は12時前。場所を変えて釣るとか川にいってゴール網で一網打尽を狙うとか、色々案があったが、結局

もう釣りはいいやということで、70kmちょっとだし鳥取砂丘で遊ぼうということになる。途中、手を洗うのに観光スポットの余部鉄橋のトイレに寄る。ここには川が流れていてよく見ると、いるいるうまそうなカニが。なんともとろいカニで5分で4匹捕獲。もずく蟹だ。こうして食材はどんどん増えていく。藤本の運転で鳥取までノンストップ。そしてスーパーで昼食を物色する。なんとご飯が炊飯器からパックに入れ放題で100円というのがあって、圧縮しまくる。2,5合はいけたかな。それをもって鳥取市内を一望できる、鳥取城跡三の丸へ。

お腹も満たされ憧れの鳥取砂丘へ!無料駐車場に車を止め、男たちは裸足で駆け抜けた。砂丘は平日だというのに観光客が多く、ラクダ屋が客引きをしていてやな感じ。だけどあの砂の丘には目を見張るものがある。早速丘に駆け上がり、スーパーでもらったダンボールで滑走を試みる…。が滑らない。まったく滑る気配がない。走って飛び乗ったり、引っ張ったり、ダンボールにトラロープを結びつけて引っ張るも、ダンボールが破けるだけ。隣で笑いながら見ていたパラグライダーグループのガイドに20年ここでやってるけど、ダンボールで滑れたやつは見たことないよと言われてしまう。仕方ないので生身で転がったりして遊んでいるうちに、こたろが考え付いたロープを両脇に挟んで仰向けにねっころがり、二人がかりでダッシュで引っ張るという試みが成功し、遊びほうける。たがいかんせん、登るのがしんどい。最後に鎌田を4人がかりで引っ張ったときに信じられないくらいスピードが出て笑えた。帰りは砂と臭いを落とすべく七釜温泉に寄り、9号を使って帰る。パラグライダー面白そうだったなあ。

上りの9号はすいていて、3時間ちょっとで帰京できる。考えてみたら3連休の直前の平日に、俺たちはどんだけ暇人なんだろうか。ルームに着いたら、早速タコを茹でて、カニは味噌スープにして食べる。タコはもうぷりぷりでかなりの美味。カニは味噌がうまかった。ダシも聞いていて、うどんもうまい。探検部でこんなまともな飯を食うのははじめてかも。バイト上がりの松原が12時過ぎに合流。アジは塩漬けのポリチュウ詰めにして冷凍庫へ。数えてみたら280匹あったよ。メジナやハゼを入れたら300匹近く。いやあ爆釣だったなあ。